2x03 "Loneliest Number"

ジャングル ー 日中
[ジャングルの音楽と音が聞こえる。アリス、机に向かって一生懸命パソコンに何か打っている。「デーナは私の友達。いつでも友達でいるだろう。超過勤務労働手当の5セントや50セント分の10セント玉のために。地下へ行き、彼女は頭からつま先まで服を脱ぐ。デーナは私の友達…」]

[突然ターニャが現れアリスの肩に手を置く。アリス、目を見開く。]

アリス:(驚いて)ターニャ!

[ターニャ、厚化粧でピンク色のネグリジェを着ている。アリスの横に座る。]

ターニャ:(誘惑的に)アリス、あんたって悪い、悪いコね。

アリス:えっ?何で?!
 
[ターニャ、アリスのあごを掴む。]

ターニャ:(誘惑的に)嘘つき。ターニャは全て知ってるんだから。ターニャは怒ってるの…

[ターニャ、赤いマニュキュアで塗られた爪をアリスの胸の上で走らせる。]

ターニャ:ごめんなさいって言える?

[アリス、横目でターニャのはだけた胸の谷間を見る。]

ターニャ:(誘惑的に)知らなくても大丈夫。遊びたいんならトントンも混ぜてね。

[ターニャ、アリスを掴み窒息させる様にアリスにキスする。アリス、手足をバタバタ。ターニャ、キスを止める。口紅が広がっている。]

アリス:(喘ぎながら)デーナのことはどうなのよ!

ターニャ:しぃー。

[ターニャ、指でアリスの唇を撫でる。アリス、ぽかんとしている。 ]

ターニャ:(しぃーっと言って)誰かさんがお腹空いてるみたい…

[ターニャ、アリスの膝下を指差す。アリスが下を見るとそこには机下に隠れてターニャの様に着飾っているデーナが。ターニャ、アリスの両膝を開き、アリスを上目遣いで見る。]

デーナ:お腹が空いた!

[デーナ、獣の様に前をめがけて突進…]

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アリスのアパート ー 寝室 ー 日中
[…アリス、目覚める。]

アリス:(はっ)

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[オープニングクレジット]


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ジョイス・ウイスシュニアのオフィス ー 日中
[バート、ベット、ジョイス、そしてティナが机を囲んで座っている。ベット、疲れている様に見える。]

ジョイス:そちらが何を考えているのか言ってもらえます?

[ベット、ティナに微笑する。]

バート:分かりました。私と私の依頼人はこの件を可能な限り苦痛無しに処理していきたいと思っております。私達はケンナードさんに生活費及びアパート、そして10,000ドルを手当として提供したいと思ってます。

[ティナ、ジョイスを見る。ベット、ティナを希望を持って見る。ティナ、バートを見る。]

ジョイス:あぁ、ちょっと待ってよ、バート。それは思いやりのあることだけど、短期間でしょ。私達は最終的な離婚を話すためにここにこうしているんです。最後のフレー(万歳)よ。

ベット:え?

[ベット、ティナを見る。ティナ、視線を避ける。]

バート:結婚はしてませんでしたが。

ジョイス:結婚はしてなかった?えー(書類をめくって)家、車、旅行、愛、献身、偽りごとをしないという約束?

[ベット、泣き出しそうに見える。ティナ、目を閉じる。]

ジョイス:そして失った赤ちゃん。

[ティナ、ようやくベットを見る。今回はベットが視線をそらす。]

ジョイス:打ち砕けた信頼。そちらがどう思ってるか分からないけど、私には結婚していたと聞こえますね。(ベットに)あなたには結婚してたって聞こえない?

ベット:結婚してました。

バート:ベット。

ベット:(ティナに)でもそれは…終止符を打ちたくない結婚です。

ジョイス:(クスクス笑って)あらそう、でももう遅いわね。

[ベット、イライラしている様に見える。ティナを見る。]

ジョイス:では本題に戻りましょう。平等な資金分配。

[ベット、立ち上がる。]

バート:もうそれについて話したと思いますが…私達は…

[バート、ベットを見る。ベット、ティナに歩み寄り両膝をつく。両手を上げ… ]

ベット:(ティナに)何回ごめんなさいって言えばいいの?

ジョイス:またか。

ベット:ホントにごめんなさい。こんなことお願いだから私達にしないで。これ、私達の本来の姿じゃないわよ。

[ベット、自分を見てもらうようティナに近寄る。ティナ、居心地が無い様に見えるがベットの話しを聞き始める。]

ベット:ティナ。私達だけでこれ修復できるわよ。ティナ。私のことまだ愛してる?

[ティナ、話そうとするがためらう。]

ベット:そうなの?私のことまだ愛してる?

[ティナ、うつむく。]

ベット:(ささやいて)お願いだからこんなことしないで。私達の関係を打ち砕かないで。

ジョイス:ちょっと口を挟みたいんだけど…えっと…(ベットとティナに向かって)ティナがあなた達の関係を打ち砕いたんじゃないわよ。あなたがしたのよ(ベットを指差す)。自覚するためにそのこと憶えておきなさい。

ベット:(ジョイスに)自覚してるわよ。

ジョイス:あらそう。でも今の時間はあなたについてじゃなくてティナについてなの。そしてティナが何が欲しいかについてなの。(ティナを見て)ティナ?これがあなたの欲しいもの?

ティナ:(ベットに)私…物事には変化が必要だと思う。

ジョイス:(ベットに)聞いた?

ベット:(ティナに心から)(泣きながら)変わるわよ。変わるから。

[ジョイス、立ち上がりベットの方へ歩く。]

ジョイス:あなたがこの芝居を一人で演じる代わりに、床の上からどいてティナに一度でもいいからやりたいことをさせてあげなさいよ。ねぇ。

[ジョイス、ベットの腕を掴む。ベット、振払う。バート、立ち上がる。]

ジョイス:みなさんが劇的な時以外の日にまた話し合ったらどう?

[ベット、立ち上がる。ジョイス、ドアを開ける。バート、ベットをエスコートする。ティナ、机を見つめる。ベット、ティナを振り返って見る。ジョイス、ドアを閉め、ティナ、目を閉じため息をつく。]

ジョイス:指揮官じみた芝居だったわね。メリル・ストリープでさえあそこまで上手にできないわよ。

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L.A.の道路 ー 日中
[ベット、悲しげに見える。スピードを出して車を運転している。]

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ジョイス・ウイシュニアのオフィス ー 続き
[ジョイス、ティナに向かい合って座る。]

ジョイス:忠告しておくけどこの件が落ち着くまでベットとコンタクトとらない方がいいわよ。彼女は自分の欲しい物を手に入れるまであなたのこと疲れさせて利用するつもりなんだから。そういうこと何千回も見て来た。(机に戻って)(軽蔑した声で)「浮気しちゃった。私のことを気の毒に思って。精神的に苦痛を受けてるんだから!」

[ジョイス、電話の内線ボタンを押す。]

ジョイス:(電話)ねえ、エミリー。プロテインシェイク持って来てくれる?

[ティナ、顔を両手に埋める。]

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L.A.道路 ー 続き
[ベット、渋滞の中泣きながら運転している。]

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ジョイス・ウイシュニアのオフィス ー 続き
ジョイス:ティナ、なにか欲しいものある?

ティナ:(怒りながら)うぅん、ない。ありがとう。(立ち上がり、ジャケットを乱暴的に脱ぐ。)もう、まじでちょームカつく!

[ティナ、ジャケットをイスに投げそわそわする。怒っている。]

ジョイス:そうよ!そう!怒りはあなたの人生を変えるわよ!座って。

[ティナ、座ってため息をつく。ジョイス、ティナの目の前に座る。]

ジョイス:ねえ。今何が欲しいのか教えてくれる?

[ティナ、頭を振り辺りを見る。]
ジョイス:アイスクリームサンデー?(微笑んで)足のマッサージ?

ティナ:自分の人生が欲しい。

ジョイス:それを可能にするために私が何をできるか教えて。

[ジョイス、ティナの手を握る。]

ティナ:(怒りながら)赤ちゃんが産まれるのよ。だけど住む場所なんて無い。今は友達の家のソファーで寝させてもらってるのよ。1か月もそこに住ませてもらってるから、出て行って欲しいって思ってるはず。あのアパートの件を承諾するべきよ。

ジョイス:(頭を振って)ダメ、ダメ、ダメ、ダメ、ダメ、ダメ。私家のゲストハウスが空いてるから、私達が欲しい物を取り引きできるまでそこに住みなさいよ。

ティナ:ジョイス、そんなことできないわ。

ジョイス:何でよ?何、あんた荷物とか持ってないの?重いものを持てないとか?誰かに助けてあげるよう頼むわよ。

[ティナ、笑う。]

ジョイス:私の依頼人の何人がうちのゲストハウスに住んだと思う?たくさんよ。喜んで勧めるわ。

ティナ:分かった。

ジョイス:いいコね。

[ジョイス、ティナの膝をポンっとたたき立ち上がる。ティナ、微笑する。]

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L.A.の道路 ー 続き
[ベット、交通量の多い道路を泣きながら運転している。信号が青から黄色へ。ベット、スピードを上げる。信号が赤へ。エンジンの回転数が上がる。ベット、車が往来しているのにもかかわらず交差点に出てSUV車にぶつかる。ベットの車、壊れる。窓ガラスや金属部分が飛び散らばる。]

ベット:(苦痛からうなる) (ため息をつく)

[辺りの車がクラクションを鳴らしている。SUV車に乗っていた男性、ブラッド・グリーンが車から降りる。怒りながらベットの車に走りよる。ドアを開けようとする。そして窓を激しく叩く。]

ブラッド:(怒鳴って)目ぇ見えてんのかよ?!そっちは赤信号だったんだぞ!

[車内にいるベット、ぽかんとしている。ブラッド、窓を叩きドアを開けようとする。]

ブラッド:(怒鳴って)出てこいよっ!(窓を叩いて)おい!

[ベットの表情が怒りへと変わる。]

ブラッド:(怒鳴って)出てこいよ!出てこいって言ってんだろ!

[ベット、怒りをこらえながら車から出て来る。ブラッドの方へ行く。周りの車、クラクションを鳴らす。]

ベット:怒鳴るの止めてよ。誰も怪我しなかったし、私は保険持ってるんだからあんた黙ってよ、あんた私の言ってること理解してんの、まじでアホね(怒鳴って)それともあんたみないな狂った野蛮人みたいに叫ばなきゃ理解できないのっ?!

ブラッド:あんた後で後悔するからな!

[ベット、ブラッドのシャツを鷲掴み自分の目線までぐいっと引っ張る。]

ベット:(怒り狂って)もう既に後悔してるって知らないくせにっ!もう既に後悔してるって知らないくせにっ!

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プラネット ー 日中
[店内はプラスチックのシートで覆われている。大工は店内の全てを解体し色々運び回っている。キット、大工の一人を先導する。]

キット:(指を指して)ちょっとこれやってくれる…そこのボート2枚を運び出して。

[シェーンとアリスが入ってくる。]

大工:(他の大工に)そこのネイルガン取って。

シェーン:キット!ここまで色々変えるって思ってなかったよ。

キット:全く違う店になるわよ。明日サウンドシステムが届く予定なの。床は今日終了する予定。それからステージは…

[キット、ステージの方へ数歩歩く。]

キット:ステージはいつでも準備オーケーにしておくつもり。キーボードとか(シェーンとアリスの後ろを歩きながら)ドラムとかギターとか置いといてさ。レニー・クラビッツがこの町に来た時とか、シェリル・クロウとかメアリー・J・ブライジがこの店に来てジャムったりしたい時の場合にね。

[シェーンとアリス、笑う。]

キット:明日の夜のオープニングのためにジャズバンドを予約したのよ。このバンド最高なの!(笑)

アリス:ジャズバンド?

キット:そう!

[シェーン、辺りを見渡す。]

アリス:キット!ここ…ウエストハリウッドだよ、ゲイタウン!女の子達が興味ある物を用意しなくっちゃ。

キット:(苦笑して)でも、もう予定変えられないわよ。メイソン・レイだし。知ってるでしょ。Velvets and the Sheffieldsの。聞いたことあるでしょ?

[アリスとシェーン、頭を振る。]

シェーン:知らない。

[キット、そわそわする。 ]

キット:(うなる。)

アリス:大丈夫、大丈夫、大丈夫。きっと…上手くいくから。

シェーン:キット、こんなん大した問題じゃないって。誓うよ。

[キット、しょんぼりする。 ]

シェーン:ねえ…大丈夫だから。みんな音楽好きだし。まじで。

キット:みんなって言ってもここに来る人たちは違うでしょ。(アリスを見て)アリスが正しいわよ。私のファンのために歌うわけじゃないし。

アリス:私達が代わりの人を探してあげるから。(シェーンを見て)分かった!分かった!(キットを見て)P!nk! 今この町に来てるんだよ!

シェーン:アル、どーやったらP!nkに頼めんだよ。

アリス:んー。P!nkの知り合いのレズビアン、の知り合いのレズビアン…

[キット、目を回す。シェーン、笑って頭を振る。]

アリス:…の知り合いのレズビアンを探し出さなきゃ。まじで私達P!nkと連絡取れるから。分かった?

シェーン:うん。

アリス:ここでプレイしたがるって!

キット:そんなの無理よ。

アリス:キット、レズビアンの電話番号系図の力を信じなさい。

[シェーン、笑う。]

キット:私は可能性のあるアイデアが欲しいんだけど。(ため息)

シェーン:んー、あのさ…DJできる人知ってるけど。そのヒトかなり上手いけどキットが望んでるのとは違うと思う…

キット:ううん、私、ううん…それに賛成。ホントに賛成。でもそのコかなり上手くなきゃダメよ。

シェーン:上手だから。

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シャーロット・バーチの教室 ー 日中
[シャーロット、机に向かって授業の計画を立てている。ジェニー、ドアの窓から中を伺いノックをする。数秒後、教室に入る。]

ジェニー:バーチ先生?

シャーロット:なんですか?

ジェニー:あの…(座って)私…私ジェニー・シェクターと申します。あの、先生のライティングのクラスに申し込んだんですが?

シャーロット:そのクラスはもういっぱいなの。次の学期にまた申し込んで。

ジェニー:わ…分かってます。

[ジェニー、手紙をバックから取り出し、シャーロットの目の前に置く。]

ジェニー:でも、どうして私が選考からもれたのか知りたいんです。

[シャーロット、手紙に目を通しジェニーを見る。]

シャーロット:多分それはあなたの自意識のせいね。制服を着て来た?それが何よ? 私はクラスに本物のライターが欲しいのよ。フィクションライターがね。あなたそんな風に書かないし。日記みたいに書くのよ、あなた。そっちは状況と背景を作り上げて変えてるつもりかもしれないけど、フィクションになってないの。私はジェニー・シェクターの自伝なんて読みたくない。

[シャーロット、ため息をついて授業の計画書に戻る。ジェニー、シャーロットを見つめる。シャーロット、見上げる。]

シャーロット:始めにライターになりなさい。(まゆげをつり上げて)そしたら多分ね。(うなづく)

[ジェニー、呆然として傷付いた様に見えるが意志を強く保っている。手紙を手に取る。]

ジェニー:教えてくれてありがとうございました。

[シャーロット、ジェニーを見上げる。]

ジェニー:でも私のことを知ってるなんて思わないで下さい。

[ジェニー、手紙をバックにいれ教室から出る。]

アリス;(声)ちょー楽しみ。

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ジョイス・ウイシュニアのゲストハウス ー 日中
[アリスとティナ、きれいな庭の小道を歩いている。ティナ、1つのバックを運んでいる。アリス、3つのバックと箱を1つ運んでいる。]

アリス:ねえ。ここ全部ティナの物になるのよ。でも私の家に好きなだけ居れたのに。

ティナ:そうやって悪く思うの止めてよ。 そっちは仕事するために自分の場所が必要でしょ。

アリス:そうだけどさ。でも友達ってお互いに犠牲にならなきゃダメでしょ。だから私は自分を犠牲にしなきゃ…

ティナ:あんたはもう犠牲になったじゃない!

[ゲストハウスに着く。]

ティナ:すごい。これがゲストハウス?

アリス;オーケー。悪く思うの止めた。

ティナ:(笑って)みんなが別居したおかげでこの家が建ったのよ。

[ゲストハウスは石造りの豪華な造りで、日当たりが良く植物に囲まれている。]

アリス:まあね。でもジョイスは自分の力をいい方に使ってるってことを忘れずに。この家がジョイスのじゃなかったら養子縁組なんて無理なことだったはずよ。

ティナ:養子縁組のおかげでこの家が建ったとは思わないけど。

[アリス、窓から中を伺う。]

アリス:わあー!いい感じじゃん。あんたちょー楽しみでしょ?

[ティナ、笑う。植木鉢を持ち上げ下にある鍵を取る。]

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プラネット ー 日中
[ベットとキットが話している。ベット、意気消沈している。]

ベット:これ渡したかっただけなんだけど。銀行からうちに送られて来た。

[ベット、封筒をテーブルの上に置き店内をゆっくりぶらつく。キット、封筒を手に取りベットを見る。]

キット:あんた大丈夫?

ベット:(ため息)そんなに。

キット:私も。(ため息)ちゃんと食べてるの?

ベット:うぅん。

キット:なんか出前頼んで欲しい?

ベット:多分。

キット:金曜日までに準備が整わないかもしれないの。注文した品物の半分がまだ届いてないし。サウンドシステムも用意できないかも…

ベット:キット。ティナは私に対して法的手段を取ってるの。 離婚する気なのよ。それに私、交差点で車を衝突させたの。だから…

[キット、悲しそうにベットを見る。ベット、哀れな表情でキットを見る。]

キット:メキシコ料理でいい?

ベット:(微笑して)うん。

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ジェニーの家 ー 台所 ー 夜
[ジェニー、グラスを持って入って来る。カルメン、下着姿で冷蔵庫をあさっている。]

ジェニー:こんばんは。あ、ごめんなさい…

カルメン:いいから、いいから、いいから、大丈夫。ねえ。謝らなくていいから。あのさちょっと聞いていい。ビールと豆乳どっちが体にいいと思う?

ジェニー:豆乳。
カルメン:でもそれってセクシーじゃないよね?

ジェニー:うん。

カルメン:だよね。そうだと思った。

[カルメン、冷蔵庫からビールを2本取り出す。]

カルメン:飲みたかったら冷蔵庫の中にあるから。あと私カルメンね。

[握手をする。]

ジェニー:えっと、ジェニーです。

カルメン:知ってる(笑)

[カルメン、シェーンの部屋の方へ行く。]

ジェニー:よろしく。

カルメン:あ、超恋人コスチューム姿でごめんね。

ジェニー:うぅん。だい…大丈夫。

カルメン:(笑って)オーケー。

ジェニー:いいんじゃない、それ。

カルメン:おやすみ。

[ジェニー、冷蔵庫から牛乳を出しグラスに注ぐ。]

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ジェニーの家 ー シェーンの部屋 ー夜
[穏やかな音楽がかかっている。シェーン、服を着ている。カルメン、ビールを持って部屋に入って来る。]

カルメン:ねえ!

シェーン:なに。

カルメン:どっか行くの?

シェーン:んー。うん。どっか…どっか行こうと思ってたんだよね。

カルメン:思ってたのね。

[カルメン、ビールを置いてシェーンの近くに立つ。]

カルメン:あのさ、えっと、私…

[キスをする。]

カルメン:シェーンはここにいた方がいいと思うけど。

シェーン:そう?

カルメン:うん。

[キスをする。カルメン、シェーンをベットに押し倒す。]

カルメン:んで、私といっしょにゲームした方がいいと思う。

シェーン:ホントに?

[カルメン、シェーンの膝に座る。]

カルメン:うん。このゲームの名前は…(考えて)「Too Hot」。遊び方はね。私達…キスし始めて。

[キスをする。]

カルメン:キスを止めちゃダメなの。

シェーン:ふーん。

カルメン:うん。

[シェーン、両手でカルメンのお尻を触る。カルメン、その手をほどく。]

カルメン:でもお互いを触っちゃダメ。触らないで。

[まだキスをしている。シェーン、笑う。]

カルメン:で、もし私のことを触ったらそっちの負け。そしたら私が好きなことできるの。

シェーン:で…もしそっちが私を触ったら?

[シェーン、両手をカルメンの太ももに置く。カルメン、その手を上に挙げる。]

カルメン:そしたら…私の負け。シェーンが私にやりたいことできる。

[シェーン、カルメンにキスをする。]

カルメン:じゃあ。準備はいい?

シェーン:うん。

カルメン:オーケー。手ぇどけて。

[キスをする。シェーン、触れないように両手を脇へ。カルメン、両手を首の後ろへ。2人、キスをし続ける。 両者とも数回触れそうになる。しばらくしてシェーンがカルメンのお尻を掴む。]

カルメン:(抗議して)あぁー!あー!

[キスをして見つめ合う。カルメン、シェーンの手を取る。]

カルメン:おぉー!寝そべって…ビッチ!

[シェーン、体を倒す。 ]

シェーン:あぁ。あんた最低。

[カルメン、屈む。シェーン、カルメンのシャツを掴む。カルメン、シェーンの手をベッドの上で押さえる。]

カルメン:ふん。私のこと触っていいって言ったっけ?

シェーン:言ってない。

カルメン:そう。何で?

シェーン:私が負けたから。

カルメン:正解。で?

[シェーン、カルメンに触る。]

カルメン:で?聞こえなかったんだけど?

シェーン:そっちが勝ったから。

カルメン:正解。負け犬!

[またキスをし始める。カルメン、起き上がり始める。シェーン、それについて行こうとする。]

カルメン:ステイ。

シェーン:(笑って)あんたってホントに…ビッチだな。

ーーーーーーーーーーーーー
ジェニーの家 ー ジェニーの部屋 ー 夜
[ジェニー、暗闇の中机に向かいパソコンを打っている。]

ジェニー:カーニバルにいる私。人生は実に簡単だった。カーニバルではすることがたくさん。

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ジェニーの空想
[バイオリンの音が聞こえる。夜。カーニバルの場面。ライトで照らされた観覧車が場面の焦点。 ]

[寝室にいるネグリジェを着た若い頃のジェニーが鏡台の前に立っている。ネックレスを外す。]

シャーロット:(声)行進!
[歪んだ声が聞こえる。]

声1:(声)急いで、急いで!

声2:(声)行進し続けて!

声3;…bulldog… *注1*

[少年3人がジェニーを囲み、くすくす笑いながらジェニーの周りを回り始める。]

声4:See the results in a jar!  *注1*

*注1>>バンドBettyの一員ezgirlのアルバムからの歌詞
"Woman copulates with bulldog. See the results in a jar!"

[子供達の笑い声が聞こえる。ジェニー、少年達におびえている。ジェニー、顔を覆う。喘ぎ声が聞こえる。]

ジェニー:(声)(小声で)やだやだやだやだやだやだ…

[ジェニー、鏡の方を向き、日記を手に取りそれを鏡に投げる。鏡、粉砕する。]

[エピソード2"Lap Dance"に出てきたシーンが流れる。暗い家の中、ジェニーが少年達に追いかけられている。]

声:(歪んだ声、歌を歌う)カーニバルにいる、笑って歌って叫んで、叫んで、叫んで、叫ぶ。

[ジェニー、外の芝生の上にいる。上を見上げる。 振り返りカーニバルのライトを見る。]

[カーニバルの音楽が流れている。自分の部屋にいるジェニー、鏡の中をよじ上り反映している自分の部屋に入る。日記を手に取りベットに入る。]

ーーーーーーーーーーーーー
ジェニーの家 ー ジェニーの部屋 ー夜
[カーニバルの音楽が続く。ジェニー、暗闇の中座って、パソコンを見つめている。そしてバタンと閉じる。]

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ジェニーの家 ー シェーンの部屋 ー夜
[カルメンとシェーン、裸で布団の中にいる。向き合っている。]

カルメン:どこで育ったの?教えてよ…どこからこれが…

[カルメン、手をシェーンの胸(=心を示してる)に当てる。]

カルメン:…来たのか。(笑って)ダメ?言いたくないの?分かった。えっと。

[シェーン、悲しそうにカルメンを見つめる。]

カルメン:じゃあ…じゃあハムスターは?(笑って)小さい頃ハムスター飼ってた?飼ってない?ダメ?分かった…えっと…

[シェーン、少しだけ微笑む。]

カルメン:お兄ちゃんお姉ちゃん。何人いるの?

[シェーン、無表情に。]

カルメン:じゃあ、お母さんとお父さんのこと話そうよ。(笑って)まだ結婚してんの?それとも離婚した?手紙とか書いたり、会ったりするの?…両親のこと好き?何でもいいから…

[シェーン、漠然とした苦痛な表情を浮かべる。カルメン、それに気付いていない。シェーン、カルメンにキスをする。2人、キスを止める。カルメン、怒っている様に見える。シェーン、体を起こす。]

シェーン:出かけて来る。

[シェーン、ベットから出てズボンを履く。カルメン、ため息をつく。]

カルメン:分かった。じゃあ、あんたのタトゥーは。なんであんの?

[シェーン、カルメンを見る。カルメン、眉毛を上げ「教えなさいよ」という表情をする。 ]

カルメン;ねえ?

[シェーン、腰にあるバイオリンのタトゥーを触る。 ]

シェーン:好きだから。

カルメン:ふーん。好きだから。へぇー。

[カルメン、体を起こし服を着始める。]

カルメン;(ため息)あのさ。私…私帰るわ。だから。

[シェーン、カルメンを見る。]

カルメン:分かんないけどさ、もしそっちがルールとかあるんなら…

シェーン:無いよ!ルール…ルールなんて無いよ。

[カルメン、シェーンを見る。]

カルメン:分かった。分かった。

シェーン:無いから。

カルメン:分かったって!

シェーン:(肩をすくめて)家に泊まられんの好きじゃないんだよ。悪いけど。好きじゃないの。

カルメン:分かった!

[シェーン、少し落ち着かない。]

カルメン:全部説明しなくていいから。そっちが決めることだし。

[シェーン、カルメンを見つめる。]

カルメン:ほら、用意しなよ!

[シェーン、シャツのボタンを留める。 ]

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L'AMANDIER レストラン ー 日中
[クラシック音楽が流れている。背広を着たターニャ、数人のゲストとテーブルを囲んでいる。デーナ、トレーニング用の服を着たまま現れる。]

ターニャ:週末のダイナ・ショアーで!(デーナを見つけ)花嫁が来たわよ!

[ターニャ、立ち上がりデーナの方へ走る。デーナ、テーブルについている人達にナーバスに微笑む。]

ターニャ:ハニー!

デーナ:はい、ハニー。

[ターニャ、キスをする。]

ターニャ:(キスをしながら)んー。んー。

デーナ:何これ?私達2人だけだと思ってたのに。

[長いテーブルに6人座っている。]

ターニャ:デーナ。

デーナ:なに?

ターニャ:(指差して)あの方はAbsolut Vodkaからのバネッサ・ゴッドソンさん。

デーナ:こんにちは。

ターニャ:スバルからのブライアン・カリカワさんは知ってるわよね。Bride誌からはニーナ・アレキサンダーさん。Wilsonからはローマン・ブラウンさん。

ローマン:(笑って)こんにちは。

ターニャ:Advocate誌のサム・カウンターさん。

[サム、手を振る。]

ターニャ:私達のビジネスマネージャーはもちろん知ってるわよね。

デーナ;エリック?

エリック:(笑って)(手を振って)こんにちは、デーナ。

[デーナ、微笑する。そんなに気が向いてないようだ。]

ターニャ:座って。

[デーナ、ターニャと反対側の上席に座る。ターニャ、ゲストの周りを歩く。]

ターニャ:調査によればわが国は結婚というイベントに夢中になってます。特に有名人の結婚に。私達はこれからいっしょに今まで見たことの無いようなイベントを生み出すんです。初、法人団体のついたレズビアンウェディングにようこそ!

[拍手が起きる。デーナ、拍手をしない。 ターニャ、席に着く。]

ターニャ:(幸せなため息)では、みなさんの手元にあるパンフレット の4ページ目を開いて下さい。

[皆、「デーナ・フェアバンクス セレブリティー ウェディング」という題が付いたパンフレット を手に取る。4ページ目にはデーナとターニャが「Just Married」と後部窓に書かれたスバルのアウトバック車の横に立っている合成写真。]

ターニャ:想像して下さい。後部窓に「Just Married」と書かれた白く輝くスバルを。

ブライアン:スバルのアウトバック?(微笑んで)賢いねターニャは。

[皆、賛同して微笑む。そしてページをめくる。あるページにはデーナとターニャが微笑み合っている合成写真を使ったAdovocate誌の表紙。]

ターニャ:Adovocate誌とBride Magazine誌の裏にはAbosolute Vodkaの広告を起用します。

[皆、ページをめくってAbsolute Vodkaの広告を見る。広告にはデーナとターニャが結婚式で微笑み合っているイラスト。コンセプトは「破綻してない結婚に乾杯! 」デーナ、確信無くターニャを見る。]

バネッサ:(読む)「破綻してない結婚に乾杯!」(ターニャに)素晴らしいわ。

ローマン:車にはWilsonテニスボールの缶を引きずらせることができるかもな。

バネッサ:気に入ったわ。

ターニャ:私の心を読んだわね、ローマン。要するに世間の常識を打ち破る勇気が必要なだけ。

[皆、笑う。デーナ、少し遅れて笑う。]

ターニャ:デーナと私は誓い合うだけではなく、歴史を築くのです。

バネッサ:歴史(history)じゃなくって、HERstoryよ。Absolut herstory.

ターニャ:おっしゃる通りです。

[デーナ、うれしそう。]

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カリフォルニア・アート・センター ー 会議室 ー 日中
[ベット、スタッフ数人といっしょに席に着いている。ベットの上司フランクリン、水を注いでいる。]

ベット:新しいショーが3つあります。

フランクリン:ピーバディー財団がそのショーに財政保証してくれることを当てにしてるんだよね。

ベット:そう。過去6年間資金を投資してもらってるから。

フランクリン:(座って)そうだけどピギー・ピーバディーは財団から身を引くんだよ。娘のヘレナが引き継ぐんだって。もしかしたら今までの状況とは全く違うかもしれんよ。悪いニュースは私達はヘレナ・ピーバディーが何を企んでるのか分からないこと。いいニュースとしては彼女はベットみたいなヒトだってこと。

[フランクリン、レンズで写真をチェックする。]

ベット:「私みたいなヒト」?

フランクリン:そう。

ベット:どういう意味?何?彼女はイェール大学卒業とか美術史専攻とか混血とかそういうことを言ってんの?

フランクリン:(そっけなく)レズビアンだってこと。

ベット:で、なんでそれがいいニュースなの?

フランクリン:もしかしたら会ったことあると思って。役に立つかもよ、それ。

ベット:はいはい。私達みんな知り合いってことね。

フランクリン:1つだけ提案していいかね?もし私達が容認されなかったら…

ベット:(いらついて)フランクリン、私にニューヨークに行って話しをして来てもらいたいんならするわよ。だからパニクるのやめてくれる。私に任せて。

[ジェームスが入って来る。]

ジェームス:(スタッフに)あの、すみません。(ベットに)あの、ブラッド・グリーンから電話です。これで14回目ですよ。

[ジェームス、会議室から去る。ベット、目を回し会議室の隅にある電話へ。受話器を取る。]

ベット:(電話)(ため息)何が理解できないんですか、グリーンさん?そっちがくそバンシーみたいにわめき散らしてるので白紙の小切手を送るつもりはありません。(いらついて)見積書が欲しいんです。保険会社は見積書をチェックしなきゃいけないんです。物事の順序って分かってます?物事を進めるには順序ってものがあるんですよ。(バンシー=鳴き声を立て死を予告する女のような精)

[気詰まりな感じのスタッフ。フランクリン、写真をチェックしながらナーバスに周りを見る。]

ベット:(電話)(ため息)聞きなさい、くそったれ。あんたこのまま私のことせかし続けると訴えられますよ。分かった?(相手が言ってることを聞いて)かかってきなさいよ、くそじじい。

[ベット、乱暴に受話器を置き自分の席へ戻る。]

ベット:続けましょうか?

[ベット、ブランクリンに無愛想に微笑む。]

ーーーーーーーーーーーーー
L'AMANDIERレストラン ー 日中
[クラシック音楽が流れている。昼食会は終わり、ゲストは帰った。ビジネスマネージャーはまだ残って居る。]

エリック:(デーナに)あの。団体の口座からターニャへの小切手代を出しますから。

デーナ:は?

エリック:ターニャのマネージャー費です。税金のことを考えると団体の口座から出した方がいいと思うんですが。

デーナ:ターニャ、マネージャー費なんて取るの?

エリック:あの、規範のたった15%なんですが。それで…いいでしょうか?

デーナ:うん、それでいい。それでいいから。

エリック:分かりました。

[エリック、歩き出す。デーナ、エリックを引き止める。]

デーナ;エリック、ちょっと待って。この昼ご飯。誰が…誰が払ったの?

エリック:あぁ。団体からですよ。

[エリック、歩き出す。途中でターニャとすれ違う。]

デーナ:団体。もちろん。

エリック:ターニャ、素晴らしかったよ。

ターニャ:ありがとう。(デーナに)行かなきゃ。Monistatからの代理人がランチに来れなかったから今から会いに行かなきゃいけないの。

[ターニャ、キスをしようとするが、デーナは無反応。 ]

ターニャ:大丈夫?

デーナ:あんたエリックに自分のマネージャー費として15%分払うように頼んだの?

ターニャ:ダメ?

デーナ:ターニャ、あんた私のフィアンセ?それともマネージャー?

ターニャ:両方よ。デーナ、そんなに怒らないでよ。このこと話し合ったじゃん。

デーナ:一度も話し合ってないわよ。

ターニャ:デーナ…私十分に仕事してない?私のやってること15%もらう価値ない?

デーナ:ううん…十分に…仕事してるわよ。

ターニャ:ねえ。この仕事するの大好きなのよ。しかも私その仕事に超向いてるし。デーナにはマネージャーが必要なのよ。誰か他の人達にマネージャーになって欲しい?そしたらその人達に今までの状況を全部簡単に説明できるから…

デーナ:いいからいいから。そんなことしなくていい。ただ驚いただけ。

ターニャ:このことについて話し合ったって誓う。デーナはトレーニングのし過ぎて忘れちゃっただけよ。

[デーナ、微笑む。]

ターニャ:(ぶりっこして)急がなきゃ。愛してるわよ。

[ターニャ、デーナにキスをする。]

ターニャ:じゃあね。

[ターニャ、去る。デーナの顔から笑顔が消える。]

ーーーーーーーーーーーーー
アリスのアパート ー 日中
[アリス、ホコリ捕りでソファーの下を掃除している。Thompson TwinsのHold Me Nowがかかっている。ビオレの鼻の黒ずみ取りを鼻に貼っている。インターホンが鳴る。]

[CDプレーヤーに駆け寄り、ゆっくりとした音楽にかえる。そして玄関脇のインターホンへと走る。]

アリス:はい。

デーナ:(インターホン)私だけど。

[アリス、固まる。しばらく考える。]

アリス:あんたのフィアンセの文句を言いに来たの?

[長い間]

デーナ:(インターホン)違う。

[アリス、応答するためインターホンのスイッチを押す。そして放す。何を言っていいのか分からない。]

デーナ:(インターホン)ターニャ、私の給料から15%取るのよ、アル。

[アリス、しばらく考える。インターホンをホコリ捕りでささっとはたく。しばらくした後ドアを解除し、リビングに続く廊下を走る。リビングに戻る寸前にインターホンが鳴る。アリス、絨毯の上を滑りながら止まりインターホンまで走って戻る。]

アリス:なに。どうしたの?

デーナ:(インターホン)上がれない。

アリス:何で?

デーナ:(インターホン)ルールよ、アル!

アリス:何か他の道を考えるから!

[アリス、ドアを解除する。廊下を走り自分の姿を鏡で見ると同時にまた絨毯の上を滑って止まる。ビオレの黒ずみ取りを剥がす。]

アリス:あー!

[アリス、走ってリビングルームへ。]

ーーーーーーーーーーーーー
数分後
[アリスとデーナ、玄関前に立っている。]

アリス:で、あんたの給料の15%をあげちゃうわけ?

デーナ:どうしよう?アル?

アリス:首にしなさいよ!
[デーナ、ため息をつきこめかみを撫でる。]

アリス:デーナ、あんた保証書の紙切れと結婚するのよ!ってか…あんたがターニャの頼み事を全部聞き入れてるの信じられない。

デーナ:結構上手くやってくれてんのよ、ホントに。

アリス:もし…あんたが自分の愛をオークションで高値付けてる入札者に売りたいんならね。

デーナ:彼女の仕事なのよ、アル。

アリス:そうやっていつもターニャのやりたいことをやらすからそれがターニャの仕事になるのよ。それおかしいって。

[デーナ、顔を手で覆う。]

アリス:気を付けて。

[アリスのご近所さんのパティーがすれ違う。アリス、ご近所さんが通れるようデーナを退かす。]
アリス:こんにちは、パティー。

パティー:こんにちは。

[パティー、自分のアパートの中へ。アリスとデーナ、ドアに寄っかかり向き合う。]

アリス:(デーナに)あんたターニャに洗脳されたわよ。

デーナ:そんなことない。

アリス:少しは…(眉を吊上げて)されたと思わない?

デーナ:(考えて)多分少しだけ。

[アリスのアパートから穏やかでセクシーな音楽が流れる。アリスとデーナ、見つめ合う。デーナ、恥ずかしそうに微笑む。]

デーナ:あんたの肌きれいね。

アリス:(にっこり笑って)まじで?(笑って)さっき…(手を振って)何でも無い。ってかそっちもいい感じじゃない。

デーナ:(にっこりして)ありがと。

[微笑み合う。]

デーナ:私の…私の太腿触ってみてよ。筋肉ついてきてるんだー。

[アリス、デーナの太腿に触れる。]

アリス:おぉー。

デーナ:でしょ?

[デーナ、体を少し屈める。]

アリス:うん…硬いじゃん。硬くなった。硬いよ!

[アリス、笑って顔を赤らめる。別のご近所さんが犬を連れてそばを通る。デーナとアリス、見つめ合う。デーナ、アリスの寝室のベッドをちらりと見る。アリス、デーナの視線を追う。また見つめ合う。しばらくした後、デーナが眉を吊り上げる。]

アリス:夜シェーンの家行くの?

デーナ:うん

アリス:(笑って)よかった!

デーナ:うん。

アリス:ターニャも来るの?

デーナ:うん。

[アリス、廊下の方へと歩き出す。会話を終えなければという合図。]

アリス:オーケー。掃除に戻んなきゃ。掃除してたから。だから…

[アリス、デーナが去るとともにドアを閉める。]

ーーーーーーーーーーーーー
シャーロット・バーチが働いている建物の外 ー 夜
[シャーロット、自分の車へ。ジェニー、近寄る。]

ジェニー:提出物を書き直しました。

シャーロット:あの授業の定員人数はもういっぱいって言ったでしょ。

ジェニー:でも私、先生が言ったことをやったんです。フィクションに変えました。読んでもしフィクションになってなかったら教えて下さい。

シャーロット:あなたが行くまで車のドア開けないわ。

ジェニー:これ…これ先生が想像してるより私にとって意味がある物なんです。先生が私をましなライターにしてくれるって分かってます。

[ジェニー、提出物をシャーロットの車のワイパーに挟む。]

ジェニー:もう受け取りましたよ。

[ジェニー、歩き去る。シャーロット、いらだちながら提出物を手に取る。]

ーーーーーーーーーーーーー
ジェニーの家 ー リビングルーム ー 夜
[アリス、シェーン、ターニャとデーナがリビングにいる。音楽がかかっている。アリス、自分のノートパソコンで悪な高いレズビアン系図を見ている。携帯が鳴る。応答する。]

ーーーーーーーーーーーーー
プラネット ー 夜
[キット、そわそわ歩いている。後ろには働いてる人達。]

キット:(電話でアリスに)こんばんは、アリス。P!nkの件どうなったかなと思って。知り合いと話したんだけど、みんなP!nkが来て歌ってくれるかもって期待してるわよ。

ーーーーーーーーーーーーー
ジェニーの家 ー リビングルーム ー 続き
アリス:(電話)うんうん。うぅん、分かってる…分かってる…

[ターニャ、頭を振る。]

ーーーーーーーーーーーーー
プラネット ー 続き
キット:(電話)ホントにそれに懸けてるんだから。私のこと落ち込ませないでよ。

ーーーーーーーーーーーーー
ジェニーの家 ー リビングルーム ー 続き
アリス:(電話)こっちは頑張ってるのよ、キット。分かった。分かってる。ホントにごめん。分かった。ごめん。うん。

[シェーン、頭を振る。]

ーーーーーーーーーーーーー
プラネット ー 続き
キット:(電話を切って)こんなくだらないこと相手にするには歳取り過ぎてるつーの!

ーーーーーーーーーーーーー
ジェニーの家 ー リビングルーム ー 続き
アリス:ちょっとみんな。誰かP!nk知ってる人探し出さなきゃ。ジリアン!ジリアンは?

[ジリアンの名前がアリスのパソコン上のチャートに浮かび上がる。]

シェーン:ダメ。ジリアン結婚してコスタリカがどっかに住んでるから。

アリス:もうドロシーと話してもないの?

[ジリアンとつながったドロシーの名前が浮かび上がる。]

シェーン:(笑って)話すわけないじゃん。

ターニャ:P!nkの代理人に電話すればいいんじゃないの?

デーナ:簡単すぎるからダメ。

[アリス、鋭い目線でデーナを見る。]

シェーン:(笑って)P!nkをゲットできるなんて約束しなきゃよかったんだよ。

アリス:分かってるわよ。ありがと。

[アリス、ノートパソコンを閉じる。ジェニー、玄関から入って来る。]

ジェニー:あぁ!こんばんは!

[皆、こんばんはと言う。]

シェーン:あ、ジェニー。ごめん。遅くまで働いてるんだと思ってた。

ジェニー:ううん。

シェーン:どっか他に行けるけど。

ジェニー:ううん。大丈夫大丈夫。私…私さぼったの。任務を怠ったの。

ターニャ:アリスがロスにはいいシングル女性が十分にいないって文句言ってたの。

アリス:ジェニーはシングルじゃないわよ。ジェニー…(ジェニーに)ロビンとデートしてるんでしょ?

ジェニー:うぅん。私達…別れたの。

アリス:まじ?じゃあシングルじゃん!

ジェニー:うん。

[アリス、ジェニーの横に座っているのに気が良くなってデーナを見る。]

アリス:なんで別れたの?

[デーナ、いらいらしている。ターニャ、それに気付く。シェーンもそれに気付く。]

ジェニー:えっと。分かんない。えっと。ロビンは賢くってセクシーでいい人だったけど。

アリス:でもロビン、2度目のデートにU-Haulで来たんでしょ?(U-Haul=引っ越し用レンタルトラック)

[シェーン、笑う。]

ジェニー:え、ロビンと話したの?

アリス:(笑って)うぅん話してないよ。

[皆笑う。]

アリス:うぅん。それって…2度目のデートで引っ越して来るって…レズビアンの在り来たりな行動なのよ。(ターニャに)でしょ、ターニャ?

ターニャ:この社会ではいい物は売れ残らないの。

[勝手口からベットが入って来る。お酒が入ったグラスを手に持っている。]

[アリス、ターニャをにらみ付ける。]

[ベット、リビングルームに来る。]

ベット:(微笑んで)(ほろ酔い)あら、みんな楽しい時間を過ごしてるのね。

シェーン:こんばんはベット!

アリス:こんばんはベット!

デーナ:こんばんは!

[ベット、ゆっくり動く。不明瞭に話す。]

ベット:呼ばれてないけど、みんな別に気にしないだろうと思って来てみた。

[シェーン、さっと立ち上がり部屋の隅にあるイスを動かす。]

ベット:(ゆっくりと)いっしょに座っていいかしら。それともみんな本来居なきゃいけない場所でも思い出した?

アリス:ベット、誰もあんたのこと避けてないわよ。私達ベットのこと好きなんだから。

[ベット、座ってアリスに微笑む。]

ベット:特にあなたね、アリス。

アリス:(微笑んで)そう。ってか…それ簡単じゃないんだけどね。誰も(ベットとティナの)どっちの側につくとかそういうの好きじゃないし。

ベット:でもあんた上手くやってるじゃない。

シェーン:あのさ、ベット。

ベット:あら、黙って欲しい?

シェーン:そうじゃなくって。あのさうちら…ここに楽しむためにいるんだよね。だから。楽しもうよ。

ベット:はい。分かった。

[もう誰も楽しむ気分ではない。ジェニー、ベットに笑いかける。ベット、気付いてない。遠くの方を見ている。しばらくした後、ターニャがきょろきょろする。]

ターニャ:(笑って)この状況、微妙。こういう微妙な時って話す内容を変えた方がいいのよ。

[ベット、お酒を飲む。アリス、ムカつきターニャに向かってため息をつく。]

ターニャ:えっと、私が何か質問するから、みんなそれに答えてね。えっと…オーケー。質問は…もし自分が自分をバーで見かけたら、デートに誘う?私から先に答えるわね。(咳払いをする) 私は…もし自分のこと見たら…

[アリスとジェニー、微笑み合う。]

ターニャ:…私の太腿が太すぎってちょっと思うけど、しばらくしてからそれ好きになると思う(笑)

[ターニャ、ふざけてデーナにすり寄る。アリス、それを見る。デーナ、ターニャから少し離れる。]

ターニャ:じゃあ次は誰の番?ハニー?あなたの番よ。

デーナ:多分自分をデートに誘うと思う。

アリス:有り得ない。あんたには自分のこと誘う勇気なんて無いだろうし。

[デーナ、アリスに向かって「ファックユー」の表情。シェーン、アリスを見る。ターニャ、何かに気付いた様にうつむく。]

シェーン:自分と寝ると思うけど、デートはしないね。

ジェニー:それはシェーン自身がデートしないから?

アリス:それシェーンのルールなのよ。

シェーン:アル、あんたの番。

アリス:はいはい。ばからしい質問だけど、答えますよ。

[ターニャ、傷付いて少し怒る。]

アリス:えっと、分かんないけど、自分のことヒステリックで魅力的って思うと思うけど、デートには誘わないと思う。(肩をすくめる)

デーナ:誰かさんが誘うんじゃないのーって言ってるけど。

[アリスとデーナ、にらみ合う。ターニャ、2人を見る。]

ターニャ:ちょっと…2人ともどうしたの。2人でお互いを言い合っちゃって。

[デーナ、婚約指輪をそわそわ触る。]

デーナ:ジェニーはまだ答えてないよ。

ジェニー:えっと、もし自分が男だったら女性としての自分を絶対に誘うと思う。もし自分が女だったら絶ぇー対に女の自分を誘わない。

[ターニャ以外皆笑う。ベット、少しだけ微笑む。]

アリス:面白い。

ジェニー:ベットの番だよ。

[ベット、よそよそしい。]

ジェニー:ベット?

[ベット、ジェニーを見る。しばらくして少し微笑む。]

ベット:(酔いながら)もし自分のこと見たら…反対方向に…走って逃げるわ(笑)

[ジェニー、ベットがゆっくり笑い出すとともに床を見る。アリスとシェーン、気が狂ってる様に笑うベットを見続ける。]


ーーーーーーーーーーーーー
ベットの家 ー 寝室 ー 夜
[アリスとシェーンがベットを連れて部屋に入る。]

アリス:あと数歩だから。

シェーン:あと少し。

ベット:(酔いながら)疲れた…

アリス:分かってる。

シェーン:着いた、着いたよ。ここでいいんでしょ?

[シェーン、布団をどけアリスとベットをベッドの隅に座らせる。アリス、ベットの靴を脱がす。シェーン、枕をわきにやる。ベット、泣き始める。シェーン、手をベットの頭に置く。]

アリス:(優しく)あぁ…泣かないで。ね。ほらほら。泣かないで。

シェーン:体倒して。

[ベット、泣きながら体をベッドに横たえる。シェーン、布団をかけてやる。アリス、ベットのそばに横たわる。シェーン、ベッド脇で膝をつく。2人、泣いているベットの髪の毛を撫でる。]

ベット:(泣きながら)ごめんなさい…ごめんなさい…

シェーン:謝らなくてもいいんだよ。

[シェーン、ベットの頬にキスをする。ベット、泣き止み始める。 ]

アリス:かわいそうに。

[アリス、近寄りベットのおでこにキスをする。ベット、寝りに落ちる。]

ーーーーーーーーーーーーー
シャーロット・バーチの教室 ー 日中
[教室はライティングクラスに受かった生徒でいっぱい。皆、お喋りをしている。ジェニー、いっしょに席に着いている。シャーロットが入って来る。]

シャーロット:こんにちは。自分の存在を明確にする時間へようこそ。

[シャーロット、生徒が囲っている大きな机へと歩く。そして出席名簿を読む。]

シャーロット:みんなサインした?

[ジェニー、手を挙げる。]

ジェニー:まだしてません。

[シャーロット、名簿を机上で滑らせジェニーの方へやる。 ジェニー、受け取りサインをする。]

シャーロット:前回の提出物を返します。ハンターとハーンテッド(ホーンテッド)について書きましたね。みんなどう?びくびくしてる?自分に自信が無い?

[生徒達、前回のクラスで書いた提出物を廻す。ジェニー、あの夜駐車場でシャーロットに渡した提出物を取る。シャーロットからのコメント「全然ましね」。ジェニー、微笑む。]

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ベットの家 ー 寝室 ー 日中
[ベット、ティナのパジャマを着てベッドに横たわっている。ノートパソコンのスクリーンを見つめる。電話が鳴る。]

ベット:(深くため息)(咳払い)

[ベット、ごろりところがって散らばってる頭痛薬と腹痛薬の中から受話器を取る。]

ベット:(電話)もしもし。あぁ、よかった、ジェームス。うん。私のこと監視してるフランクリンかと思った。ねえ、去年のピーバディー補助金申込書をe-mailで送ってくれる?やることが行き詰まっちゃって。(聞いて)分かった。分かった。ありがとう。うぅん、今日はそっち行かないの。家で仕事してるから。うん、補助金保証書終わらせなきゃいけないから。 分かった?ありがとう。

[ベット、受話器を置きごろりと元の位置へ戻る。仕事をする気がしない。ティナの枕を見てそれに触れる。]

ーーーーーーーーーーーーー
プラネット ー 夜
[音楽が中から唸る様に聞こえる。新装開店を祝うパーティだ。ディスコのライトが店の外にも中にもある。新しいロゴは顔のある月。「The Planet」の字の下に「music people food」とある。店の外にはたくさんの女性/男性客の列。]

[キット、メインドアに来て客に微笑む。]

キット:入って!入って!

ーーーーーーーーーーーーー
ジョイス・ウイシュニアのゲストハウス ー 夜
[ティナ、机に向かってノートパソコンを打っている。]

ティナ:開いてるわよ!

[アリス、ハイヒールとぴちっとしたジーンズを履いて家に入って来る。]

アリス:ちょっとーパーティーに行かないなんて言わないでよ?ティー!プラネットの新装開店パーティーなんだから!あのさぁ、ベットに会いたくないのは分かるけど、でもキットのためにうちら全員行かなきゃ。

ティナ:ごめん。無理。この補助金保証書を終わらせて今夜中に提出しなきゃダメなの。あと、ベットがいない間に自分の物取りに家に行きたいし。

アリス:あぁそう。

[アリス、頭を振りうろうろする。]

アリス:昔、私があんたとベットが別れたら最悪になるって言ったの憶えてる?ホントに最悪よ。まじで最低最悪。

[アリス、ベッドの端に座りしばらく考える。泣き出しそうだ。]

アリス:あのさ、恐くなって来たわよ。ベットはタバコ吸いまくって酒飲みまくって死にそうだっていうのに、あんた…正直に言うわよ、ティナ…あんた自分の精神的苦痛を食ってるじゃない!体重どのくらい増えたのか分かんないけどさ!でも食べるの止めないと、ジム行ったり自分のためにトレーナーを雇わなきゃいけないはめになるわよ。でもそんなお金ないじゃん!

ティナ:アリス。私太ってないわよ。

アリス:(泣いて)ティー!

[アリス、ティナを信じられないという表情で見る。ティナ、立ち上がってシャツをめくり、アリスにお腹を見せる。アリス、驚愕する。]

アリス:(見つめて)まじ…

[ティナ、座る。]

アリス:ちょっと待って。意味分かんないんだけど…どうして?

ティナ:私…私、まだベットといっしょにいる時にやったの。でも妊娠をちゃんと確認したかったからベットに言わなかったの。

[アリス、目を閉じ顔を手に埋める。]

ティナ:あぁー。大丈夫だから!

アリス:(泣きながら)大丈夫じゃないわよ。最悪な状況じゃん。

ティナ:赤ちゃんが生まれるのよ。ベットと私の赤ちゃんって思ってたけど、これからは私だけの赤ちゃん。愛して大切にする。素晴らしい人生を与えるわ。(微笑んで)おいで。

[抱き合う。]

ーーーーーーーーーーーーー
プラネット(外) ー 夜
[音楽が大音量で流れている。大勢の人達が行き交っている。]

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プラネット(中) ー 夜
[音楽と同時にライトが光る。店内は人で溢れかえっている。キット、店の隅に立ち微笑んでいる。カルメン、DJをしている。]

[ジェニーとシェーン、人込みをかき分け歩く。カルメン、2人に手を振る。シェーン、うなづく。ジェニー、手を振り返す。2人、バーのカウンターに行き、にやりと笑う。]

ジェニー:カルメンがDJしてんの?

シェーン:うん。キットとくっ付けてみたんだ。

ジェニー:挨拶しに行かないの?

シェーン:もうした。

[ジェニー、シェーンに微笑む。]

シェーン:何だよ。

ジェニー:なんかシェーンって高校時代に付き合ってたある男を思い出させるんだよね。

[シェーン、笑う。ジェニー、去る。シェーン、カルメンの方を見て、注文する。]

シェーン:あ、どうも。それ2つ。

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ベットの家 ー 裏庭 ー 夜
[誰も家にいない。遠くからサイレンと車の音が聞こえる。]

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ベットの家 ー 寝室 ー 夜
[ティナ、クローゼットから自分の服を取り出す。帰ろうとするが振り返って整っていないベッドを見る。ノートパソコンが置いてある。服を置いてベッドを整える。]

ーーーーーーーーーーーーー
プラネット(外) ー 夜
[音楽。人だかり。]

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プラネット(中) ー 夜
[アリス、人込みをかき分けシェーンの方へ。]

アリス:(人に)すみません。通して下さい。シェーン!あのね、言いたいことがあるんだけど言いたくないの。

シェーン:何、言ってみなよ。

アリス:無理。できない!

シェーン:言ってみなって。

アリス:難しすぎる!

シェーン:分かってるから!でも言ってみなってば。

[シェーン、数人の女性を見るーバンド、ベティーがバーに入って来る。]

シェーン:見てみて。

[アリス、振り返って見る。]

シェーン:あのレズビアンの系図から何が出て来たと思う。

アリス:まじで。ベティーじゃん。系図の力は偉大ね。(ベティーに手を振って)ベティー最高!

[バンドのメンバー、ezgirlが立ち止まる。ezgirlとシェーン、お互いをチェックする。そしてezgirl歩き出す。アリス、シェーンを見る。]

シェーン:なんだよ?

アリス:は?

シェーン:なんなんだって?

アリス:なにが?(笑)

シェーン:は?(笑)

ーーーーーーーーーーーーー
ベットの家 ー 寝室 ー 夜
[ティナ、ベッドを整える。ベットの枕に触れ、手に取る。ベッドに座り枕を抱きかかえて匂いを嗅ぐ。枕を見て、しっかりと抱く。ため息をつく。]

ーーーーーーーーーーーーー
プラネット ー 夜
[ベット、ゆっくり入口付近へ歩く。タバコをすっている。大勢の人達がクラブに出入りしている。ジェニー、近づいて来る。]

ジェニー:喫煙者だったって知らなかった。

ベット:(ジェニーの方を向く)うぅん…止めたの。4年前に。

[ベット、ジェニーにタバコを勧める。ジェニー、1本取る。]

ジェニー:ありがと。元気?

[ベット、ジェニーのタバコに火をつける。]

ベット:そっちの人生がどん底に落ちた時どんな感じだったのよ?元気だった?

ジェニー:(微笑んで)めちゃめちゃだった。

ベット:そう。それが今の私。

ジェニー:あのさ、めちゃめちゃでも良くなってくよ。

ベット:私…何回も何回も頭の中で再生してたの。自分を抑止できる時は…いつだろうって。

ジェニー:ダメ、ダメ、ダメ、そんなことしちゃ。だって私達みんな間違えることあるでしょ。

ベット:(微笑んで)私は違う。こんな風な間違えは犯さない。

[ベット、ジェニーを見る。ジェニー、微笑む。]

ベット:なんで私にこうやって話しかけてくれるの?ティムと色々問題があった時、私結構冷たかったじゃない。

[ジェニー、驚く。]

ジェニー:分かんない。多分…ベットが感じてることが理解できるからだと思う。

ーーーーーーーーーーーーー
ベットの家 ー 寝室 ー 夜
[ティナ、涙を拭う。ベットのノートパソコンを手に取りスイッチを入れる。E-mailソフトウェアーが作動しているままだ。デーナから1通、マリーナから2通のメールが来てるのが見える。しかし最近着たのはキャンデスから。ティナ、しょんぼりしてキャンデスからのメールを開く。]

ーーーーーーーーーーーーー
プラネット ー 夜
[カルメンのDJとともに客が踊っている。キット、楽しんで踊っている。ターニャとデーナ、2人いっしょに踊っている。アリス、通りがかる。ターニャ、アリスを掴む。]

ターニャ:(踊りながら)アリス!あの夜のこと考えてたんだけど。私、いい女は売れ残らないって言ったじゃん?そのせいでアリスが傷付いてなかったらいいんだけど。

アリス:(立ちすくむ )え、別に?

[ターニャ、アリスを掴みにやりと笑う。]

ターニャ:アリス、長い間シングルでいるから親友が幸せで恋愛中ってつらいでしょ。

アリス:別に?

ターニャ:もぉー。

[デーナ、アリスの後ろでロボットダンスを始める。]

ターニャ:私盲目じゃないのよ、アリス。

[ターニャ、腕の中でアリスを回転させる 。アリスとデーナ、向かい合う。]

アリス:デーナ?違う!違う!私…

ターニャ:(まだダンスしている)そう言う意味じゃないわよ。でもあんた認めたわね。デーナって超かわいい!

[デーナ、変なダンスをしている。振り返ってお尻をアリスの股にこすりつける。]

ターニャ:それ恋しかったでしょ!

[アリス、デーナのお尻のせいで気が動転している。]

アリス:えぇ!

[ターニャ、アリスをまた回転する。向き合う。]

ターニャ:(ダンスを止めて)だからそんなにケチなのね!デーナが恋しいんだ!

[デーナ、自分の股をアリスのお尻にこすりつけ始める。]

ターニャ:(ダンスをしながら)私、急に現れて親友奪っちゃったわね。ほら!

[アリス、おびえた目で後ろのデーナを見る。デーナは楽しんでいるようだ。]

ターニャ:デーナはあんたのこと愛してるのよ!

[デーナ、アリスのお尻を掴み何度も体を押し付ける。アリス、デーナをちらりと見る。]

ターニャ:でもこれだけは理解してね。分かった?

[アリス、ターニャの方に顔を向ける。]

ターニャ:(誘惑的に)トントンは分かち合い方知ってるんから。

[ターニャ、爪でアリスを撫でにやりと笑い、アリスの前で膝を着く。アリス、ぽかんと眺める。]

アリス:(パニクって)えぇ!

[アリス、固まる。デーナとターニャ、アリスの周りを踊り続ける。]

アリス:おしっこしたい!おしっこ!おしっこーー!

[アリス、逃げる。デーナ、ダンスを止める。悲しそう。そして踊りながらアリスが行った方へと向かう。]

デーナ:私もおしっこ。

[ターニャ、デーナを掴み戻し両腕をデーナに絡ませる。]

ターニャ:そんなに早くついて行っちゃダメ。

[ターニャ、独占欲むき出しでデーナを掴み窒息させるようなキスをする。デーナ、目を開けたままじたばたして、アリスを目で追う。]

ーーーーーーーーーーーーー
ベットの家 ー 寝室 ー 夜
[キャンデスからのメール「寂しいよ。。C」。写真が送付されている。ティナ、それを開く。ベットが寝てる間に撮られたキャンデスとベットの2ショット写真。ティナ、ショックを受け顔を手で覆う。]

ーーーーーーーーーーーーー
プラネット ー 夜
[キット、ステージ上に立ち、観客に向かって挨拶をしている。ベット、観客の中に紛れキットを見ている。]

キット:(マイク)レディース…アンド数人のジェントルメン。

[観客、笑う。]

キット:夢が叶いました。ずっとこのようなミュージシャンが来てジャムれる店が欲しかったんです。ということで、ベティーの登場!

[観客、声援を送る。バンドメンバーの1人がマイクで…]

バンドメンバー#1:(マイク)声援送ってー!キット・ポーターに声援送ってー!キットのパーティーは最高!

[バンド、"It Girl"を演奏し始める。観客、声援を送りながら踊る。カルメン、ビール2本を持って辺りを見渡しながら観客をかき分け歩く。リードシンガー、曲の途中にシェーンに向かって踊り、シェーンをステージ上に連れて来る。シェーン、顔を赤らめる。カルメン、バーカウンターへ行き、そしてステージ上のシェーンを見つける。Ezgirl、シェーンに向かって歌う。歌いながら両膝をつきマイクをシェーンの脚の間に入れる。カルメン、その2人を見る。ジェニー、バーカウンターにいる。カルメン、ビールを1本ジェニーにあげる。]

カルメン;ビールいる?

[ジェニー、受け取る。そして乾杯する。]

ジェニー:乾杯。

[カルメン、失望してステージを見る。シェーンとezgirl、キスをする。観客、声援を送る。カルメン、怒ってどこかへ行く。ショーを楽しんでいるキットの傍を通る。ベット、キットの方へ。]

ベット:あのさ、小さい頃…ステージ上の姉さんを見て思ったの。「これが私の姉。何でもできる姉。」今まさにそう思う。

[キット、ベットに微笑む。抱擁する。バンド、曲を演奏し終え、別のメンバーが観客に向かって話している。]

バンドメンバー#2:ありがとー。告白することがあります。キット・ポーターは私のアイドルなんです。彼女の曲を聴きながら育って、今ここにこうしてキットのステージに立っていることは…私の夢が叶ったって感じです。キット?キット・ポーター、ステージに上がって私達と歌ってくれますか?

[観客、声援を送る。キット、顔を赤らめながらステージの方へ。バンド、カバー曲"Some Kind of Wonderful"を演奏し始める。ベット、聴きながら悲しそうに微笑む。コーラスの後、ベットは店から去る。]

[バーの隅にいるジェニー、カルメンといっしょに座っている。カルメン、遠くの方を見ている。]

ジェニー:こっから出たい?

[カルメン、ジェニーを見て笑う。数メートル先にいるシェーン、観客を掻き分け歩く。手にはビール2本。辺りを見る。]

カルメン:(ジェニーに)うん。でも、私まだ勤務中なんだよね。だから、また今度ね。

ジェニー:うん。分かった。

カルメン:それでいい?

ジェニー:うん。

[シェーン、カルメンとジェニーがキスをしている所を目撃する。シェーン、しばらく立ちすくみ、それを見る。そしてどこかへ行く。カルメン、キスをし終えた時、シェーンがいた方を見て立ち上がる。]

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ベットの家 ー 前庭 ー 夜
[音楽が流れ続けている。ベット、玄関のドアを開ける 。電気をつけ家の中に入る。]

音楽:Well my baby, she's alright, well my baby, she's clean outta sight. Don't you know that, some kind of wonderful.

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ベットの家 ー 寝室 ー 夜
[ベット、寝室に入り立ち止まり辺りを見る。ベッドが整っている。ノートパソコンがベッドの端に動いている。ノートパソコンのスイッチを入れる。ベッドにいる自分とキャンデスの写真がスクリーンに映し出される。ベット、それを見てノートパソコンをばたんと閉じる。]

[ベット、クローゼットを開ける。中には残っていない。後ろに退く。放心状態。]

ベット:(小声で)ティナ。

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プラネット ー 夜
[キット、バンドと共に歌っている。]

キット:(歌って)Can I get a witness...

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ベットの家 ー 裏庭 ー 夜
[音楽続く。ベット、外に出てプールの方へ。プールの端へ行き中に入る。]

[無表情なベット、プールに入りうつ伏せで水の中へ。]

音楽:Some kind of wonderful... some kind of wonderful... some kind of wonderful...

[水中にいるベットのショット。ベット、目を閉じる。]

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プラネット ー 夜
キット:(歌って)Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah...

ー完ー



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Written by SHOCKS
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